カテゴリ
|
/甲州文庫
|
請求記号
|
甲093.1-35
|
書名
|
|
著者名
|
高橋平右衛門/作,問屋加藤源六郎/作,問屋加藤溶作/作,名主輿石宗三郎/作
|
|
出版地
|
甲府
|
出版者
|
高橋平右衛門/タカハシヘイエモン
|
出版年
|
明治
3年
1870年
|
形態
|
形態1:竪 形態2:原 大きさ:26 枚数:39チョウ
|
注記
|
解説:明治政府は、宿駅(しゅくえき)関する法律を何回か改廃(かいはい)している。明治3年には、公設の宿駅とは別に、民間人の輸送および荷物の運搬を扱う私的な継ぎ送りの機関を設けて、街道の渋滞(じゅうたい)の打開を指導した。これにより、甲州道中(街道)の県内宿駅では、甲府柳町宿の問屋を中心に様々の方法を定めた。この史料は、稼ぎ馬と売り荷物および荷物駄賃などに関する取決めである。
|
内容紹介
|
詳細解説:明治政府は維新以来、宿駅法を何回か改廃しているが、明治3年5月「宿駅人馬相対継立会社取建の趣意説諭振」を定め、当面、公設の宿駅とは別に、民間貨客の輸送のみを扱う私的継立機関を設けて、街道の渋滞の打開を指導した。これによって同年、甲州道中の県内宿駅では、甲府柳町宿の問屋を中心に協議して様々な方法を定め、そのなかで稼ぎ馬と売り荷物、それに荷物駄賃などに関した三つの取決めがこの史料である。その後、明治5年9月1日には、甲州道中の各宿駅(統廃合により18駅)ごとの陸運会社が開業し、これと同時に伝馬所(宿駅)・助郷が廃止された。(県立図書館発行旧山梨県史)なお、明治5年の陸運会社の設立は、明治7年の甲府勧業製糸場の開設とともに、本県の蚕糸業の発展の基盤整備となり、明治政府の殖産興業政策として位置付けられ、これら一連の政策の中から、風間伊七・若尾逸平・名取雅樹などの甲州を代表する財界人が輩出してくる。また、陸運会社の設立・甲府勧業製糸場の開設・人頭税的な助郷の廃止などは、農民の受けていた様々な規制と制約を解放した点で、近代的な意味付ができよう。
|
キーワード
|
甲府市,甲府,柳町駅,柳町宿,甲州道中,交通,馬士,明治3年,陸運,宿駅,宿場文書,目印札,公事録
|
資料番号
|
0400069050
|
甲州文庫区分
|
古文書
|