カテゴリ /甲州文庫
請求記号 甲093.6-177
書名
甲府遊廓史料全
コウフユウカクシリヨウゼン
著者名
功刀亀内/作,輿石宗三郎/作
出版地 出版地不明
出版者 功刀亀内/クヌギキナイ
出版年 昭和 5年
1930年
形態 形態1:和装 形態2:原 大きさ:24 枚数:176チョウ
注記 解説:遊廓(ゆうかく)とは、廓(くるわ)とも呼ばれ、公娼制(こうしょうせい)のもとで指定された区画をいった。この史料は、江戸から明治時代にかけての遊女及び遊廓に関する史料を、功刀亀内氏が写本・編さんした貴重なものである。
内容紹介 詳細解説:安永2年(1773)に甲府勤番支配から柳町旅籠屋共へあてられた申渡書には、旅籠屋1軒に付き2人の飯盛女(めしもりおんな)を置くことを許している。飯盛女とは、宿泊する旅人の給仕等をする者であったが遊女としての性格が強かった。旅籠における飯盛女の召し抱えについては、天明8年(1788)に禁止されるが、天保14年(1843)には、宿場の活性化のため再び召し抱えが許される。山梨県において遊廓が形成されるには、明治3年(1870)の甲府役所の命令による。これは、柳町(現在の中央4丁目)の旅籠にいた飯盛女等を増山町(現在の美咲・武田)にあった甲府勤番組屋敷に移した命令であった。この地は「新柳遊廓」とよばれ、以後この地以外で遊女の類をおくことが禁止された。その後、明治40年(1907)の廓からの出火による上府中の大火によって穴切(あなぎり・現在の宝1丁目)に移転し「穴切新地」と呼ばれた。この間、遊廓は、社交の場としても利用されるが、廃娼運動やダンス等の流行もあって衰退していくことになる。この史料は、風俗資料としても大変興味深い史料である。
キーワード 甲府,飯盛女,娼妓,風俗,旅館,遊女,旅籠,遊郭,遊里,廓,社会風俗,廃娼
資料番号 0400122040
甲州文庫区分 古文書
本資料のURL

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