カテゴリ /甲州文庫
請求記号 甲093.6-245
書名
飯盛女召抱願書
メシモリオンナメシカカエガンシヨ
著者名
柳町旅篭屋一同/作
出版地 甲府
出版者 柳町旅篭屋一同/ヤナギマチハタゴ
出版年 安永 2年
1773年
形態 形態1:綴 形態2:原 大きさ:16 枚数:1サツ
注記 解説:この史料の甲府柳町は、近隣の石和宿や韮崎宿に宿泊客を奪われて不振な状況にあった。この柳町宿の活性化をはかるため、宿場の役人たちは、客扱いに手慣れた飯盛女(めしもりおんな)を置き、一挙に劣勢の挽回を図ろうとした。この史料は、役所への願書とそれへの許可等の文書である。なお、飯盛女とは遊女であることはもちろんである。
内容紹介 詳細解説:この史料は、甲府柳町の旅籠屋一同から役所に出された、飯盛女召抱えの願書及び申渡書等の控である。この史料から、甲府城にあった甲府勤番支配(町方支配)によって、安永2年(1773)に飯盛女が公認となったことがわかる。甲府柳町の宿駅は、甲州道中の宿場でもあり、甲州から駿河への河内路や中道往還、さらに若彦路、また、相州への鎌倉街道などの基点の宿場であった。しかしながら、人や物資の取扱量は増加するにもかかわらず、宿泊客を近隣の石和宿や韮崎宿にとられてしまうのは、今までの不骨で不調法な下女しかいないのが原因であり、なんとか東海道など他国の宿駅でサービスに手なれている女を召抱え、宿場の活況を取り戻したいというのが、柳町宿の肝煎たちの考えであった。召抱えたい女が遊女であることはいうまでもない。この飯盛女の公認は、天明8年(1788)、松平定信の寛政の改革で禁止されたが、天保14年(1843)、天保の改革に失敗した水野忠邦が失脚すると、再び飯盛女を置くことが許されるようになった。
キーワード 甲府市,坂田与一左衛門,柳町,飯盛女,柳町宿,安永2年,証文,遊女
資料番号 0400124285
甲州文庫区分 古文書
本資料のURL

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