カテゴリ /甲州文庫
請求記号 甲096.8-294
書名
甲府行荷物駄賃蔵敷名細帳
コウフユキニモツダチンクラシキメイサイチヨウ
著者名
岩渕河岸花田幸八/ほか作,斉藤縫右衛門/作,斉藤縫蔵/作
出版地 岩渕河岸(駿州)
出版者 花田幸八/ハナダコウハチ
出版年 文久 2年
1862年
形態 形態1:竪 形態2:原 大きさ:28 18 枚数:5チヨウ
注記 解説:この史料は、駿州岩淵河岸での甲府行荷物取扱について、当問屋から甲府の荷主へ宛てた、荷物別の取扱料の送り状である。この証文から岩淵村が河岸料(かしりょう)とした内容がわかる。また、富士川から登ってくる荷物の具体例を知ることができてたいへん貴重な史料である。
内容紹介 詳細解説:全国から甲府へ入荷される諸荷物は、廻船で清水湊に入り、さらに小船で蒲原に陸揚げされ、岩淵までは陸送されたあと、再び富士川の登り舟に積まれて鰍沢・黒沢・青柳の甲州三河岸に陸揚げされた。そこから馬で運送されて甲府の柳町に到着した。本史料は、岩淵河岸での甲府行荷物取扱について、当問屋から甲府の荷主へ宛てた、荷物別の取扱料の送り状である。この証文から取扱料は、岩淵村が河岸料として取るものに、積出しの小出銭と倉庫料の蔵敷とが問屋に支払われている。また、富士川から登ってくる荷物の具体例を知ることができてたいへん貴重である。そこには九州や四国の産物など全国的な商品流通のネットワークの存在が確認でき、富士川舟運が甲州の経済・文化に果たした役割の大きさをあらためて理解することができよう。なお、本史料の文久2年(1862)といえば、風雲急をつげる時期であり、東海道からこの富士川舟運を通して、どのような情報が甲府へ入ってきたのかを想像するだけでも、いよいよ楽しくなってこよう。
キーワード 倉敷料,交通,文久2年,流通,舟運,岩淵村,荷役,商品,保管料,倉庫
資料番号 0400192001
甲州文庫区分 古文書
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