カテゴリ
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/甲州文庫
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請求記号
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甲096.8-452-5
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書名
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府中御伝馬勤方に付訴訟
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フチユウオテンマツトメカタニツキソシヨウ
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著者名
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出版地
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甲府
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出版者
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八日町/ヨウカマチ
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出版年
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延宝
3年
1675年
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形態
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形態1:状 形態2:原 大きさ:32 86 枚数:1ツウ
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注記
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解説:この史料は、伝馬(てんま、公用の旅行者・物資の輸送に従事する人馬のつとめ)の負担にかかわる訴状である。甲府柳町の近隣7町(連雀町・穴山町・八日町・魚町・近習町・三日町・伊勢町)は、馬を持っている者がなく、伝馬の負担が大きいため、1日仕事を4日に分け、柳町だけですむようにしてほしい旨の文書である。
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内容紹介
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詳細解説:柳町宿は、甲州道中の府中の宿で、甲斐の交通・運輸の中心であった。この宿場の伝馬体制は、土手内八町といわれた柳町・連雀町・穴山町・八日町・魚町・近習町・三日町・伊勢町の八町を四組で割って勤めてきた。寛永13年(1636)、柳町宿は、宿駅の業務を請負うことになり、馬数は50疋に定めて50疋を超える分は7町で助馬をすることにしたいわゆる定助郷である。延宝3年(1675)の本資料は、その間の事情を伝えている。これによると、寛永13年から延宝3年までの40年間、先の取決めによって勤めてきたが、今回の代官になって、役所の都合から毎月21日に馬が80~90疋必要となった。これまでの取決めでゆくと、柳町で50、7町で30~40疋となるが、7町には馬持ちがなく駆回って雇い馬を求めても間に合わない。それがたいへんな負担で迷惑であるから、1日の御用を4日に延ばしてもらえば、柳町の分である50疋の半分以下で済んでしまい、7町には負担がかからず、たいへん有難いと訴えている史料である。よくいえば自分だちの生活防衛ということだが、柳町と調整して共同した行動がとれなかったかと考えさせられる史料である。
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キーワード
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八日町,柳町,魚町,三日町,伊勢町,穴山町,連雀町,近習町,延宝3年,土手内七町,府中伝馬
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資料番号
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0400195400
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甲州文庫区分
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古文書
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