カテゴリ /甲州文庫
請求記号 甲090-ニシ-65
書名
諸国名所百景 甲州矢立の杉
シヨコクメイシヨヒヤツケイコウシユウヤタテノスギ
著者名
歌川広重/画
出版者 出版者不明
形態 形態1:錦絵 形態2:原 大きさ:35 24 枚数:1マイ
注記 解説:この史料は、二代目歌川(安藤)広重の版画諸国名所百景の中の一枚である。甲州道中の笹子峠を行く旅人ののどかな風情がつたわってくる。
内容紹介 詳細解説:諸国名所百景は、二代目歌川(安藤)広重の90枚揃いの大作で、安政6年(1859)から元治元年(1864)にかけて刊行された。初代の「六十余州名所図絵」に倣っているが、色彩は絵具の質的低下などで芸術的価値は劣っており、百枚は刊行されたとは疑わしく、現在81枚が知られている。この絵は、葛飾北斎の「富嶽三十六景」の「甲州三島越」と構図がよく似ており、甲州道中笹子峠を行く旅人ののどかな風情が一服の絵になっている。この杉の巨木は笹子峠の頂上から約東へ1キロ下りた南下、標高940mの所にある。この木は古くから有名で、「甲斐叢記」には「絶頂より下ること十丁ばかりにして囲二丈五尺ばかりの巨杉あり、箭立杉という。昔時軍陣に出る兵士矢一筋をこの杉に射立て富士浅間明神に賽せしといへり」とある。また、「甲斐国志」には、「巨木所在ニ多キ中ニ林戸神社ニ一基称橋立杉、篠子嶺ニ一基称箭立杉各々七囲許ニ餘レリ」とある。なお、この矢立の杉は、天然記念物として山梨県指定の文化財となっている。
キーワード 錦絵,矢立の杉,杉,名所,甲州矢立の杉,歌川広重,安藤広重
資料番号 0400214441
甲州文庫区分 軸物・錦絵
本資料のURL

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