カテゴリ /甲州文庫
請求記号 甲090-カネ-1
書名
甲金一分
コウキンイチブ
出版者 出版者不明
形態 形態1:その他 形態2:原 大きさ: 枚数:1コ
注記 解説: 甲金は「甲州金」の略称である。その起こりは明らかではないが、戦国時代から江戸時代を通じて郡内領(富士山麓地域)を除く甲斐国一円に通用した地方貨幣である。甲州文庫中の甲金はそのうちの一分金であるが、年代ははっきりとわかっていない。
内容紹介 詳細解説: 戦国期の武田時代には甲州金を鋳造する4人の金座役人というものが置かれていたが、江戸時代になると、そのうちの松木家が代々世襲して金座役人をつとめるようになった。甲金は、つくられた時代によって品位(金銀貨に含まれる、金、銀の割合)も異なり、呼称も違うが、代表的なものには、元禄時代以前の古甲金(ここうきん)、宝永元年(1704)に甲斐国領主となった柳沢吉保が改鋳した甲安金(こうやすきん)、吉保の子吉里が正徳4年(1714)に改鋳した甲安今吹(こうやすいまふき)、享保6年(1721)、吉里が再び改鋳した甲重金(こうしげきん)、柳沢氏が大和郡山(奈良県)へ転封(領地替え)になったあと、金貨不足のため享保12年(1727)に吹き足した甲定金(こうさだきん)などがある。甲金の単位は、両・分・朱・朱中・糸目・小糸目・小糸目中と細かく分かれていた。甲州文庫中の甲金はそのうちの一分金であるが、年代ははっきりとわかっていない。  平成11年(1999)発掘調査中の甲府城跡から、江戸初期に造られた慶長一分金が出土して、甲金が甲斐国内に流通する以前の貨幣流通を知る手掛かりとして注目された。
キーワード 甲金,松木,甲州金,一分金,貨幣,松木家
資料番号 0400219440
甲州文庫区分 器具類
本資料のURL

/da/detail?tilcod=0000000021-YMNS0121809