カテゴリ /甲州文庫
請求記号 甲092.91-9-148
書名
勤め兼ねる栗原宿人馬請負一札
ツトメカネルクリハラジユクジンバウケオイイツサツ
著者名
請負人良左衛門/ほか作,証人兵部左衛門/作
出版地 山根村(山梨県)
出版者 良左衛門/リヨウザエモン
出版年 嘉永 4年
1851年
形態 形態1:状 形態2:原 大きさ:28 50 枚数:1ツウ
注記 解説:江戸時代の主要街道には、荷物の輸送や宿泊のために、宿駅(宿場ともいう)が設置された。宿駅には、幕府役人の公用の旅行や大名の参勤交代の継ぎ送りのための人馬が用意されていたが、不足する場合は、近くの村々が人馬を負担する助郷(すけごう)とよぶ制度があった。この史料は、現在の山梨市下栗原にあった栗原宿の助郷村とされていた山ノ根村が、人馬の提供が困難になったため、栗原宿の問屋役人が請負った証文である。
内容紹介 詳細解説:江戸時代には、物資の輸送や宿泊のために、主要街道には宿駅が設置された。宿駅の主要な職務は公用の貨客の輸送である。宿駅から次の宿駅へと継ぎ送るための輸送手段として人馬が用いられたが、これを人馬の継立てという。この宿駅・宿継ぎ制度は、戦国時代からの伝馬制度が充実して、寛永年間(1624~1644)に確立したとされている。ここでは、宿に課せられた負担は御伝馬役といって、一定数の人と馬を宿は常置するように定められていた。甲州道中の宿場は、25人25疋が原則とされた。しかし、公用の貨客輸送が宿の常設人馬で賄いきれない場合は、助郷といって宿周辺の村々に人馬の徴発が、宿の問屋役人の要請でなされたので、交通の発達により助郷役という税金は、農民と村々の疲弊の原因となった。この史料は栗原宿(山梨市)の助郷村とされた山ノ根村が困窮のため、人馬の負担が困難となったので、栗原宿の問屋役人が三か年賦で請負った証文である。このように付加税としての助郷役は、農民にとって厳しい負担となったため、江戸時代後半に至ると、各地で助郷は百姓一揆の原因ともなった。
キーワード 山梨市,山根村,山ノ根村,助郷,伝馬,運送,栗原宿,嘉永4年,宿駅,請負証文,人馬請負
資料番号 0400042586
甲州文庫区分 古文書
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