カテゴリ /甲州文庫
請求記号 甲096.8-326
書名
御茶壺諸事賄覚帳
オチヤツボシヨジマカナイオボエチヨウ
出版者 出版者不明
出版年 元禄 2年
1689年
形態 形態1:横 形態2:原 大きさ:14 19 枚数:23チヨウ
注記 解説:この史料は、茶壺道中にかかわる諸事の担当の覚書である。甲府から石和(いさわ)まで同行する人足や茶壺にかける合羽の取扱い等細々したことが記されている。茶壺道中への対応がいかに大変であったかが理解できる。
内容紹介 詳細解説:甲州道中を利用して江戸へ参勤する大名行列は、信州の小藩3大名だけで質素であったが、その代りの威儀を正した茶壺道中の一行の行列はたいへんであった。茶壺道中は、幕府が宇治で採れた新茶を茶壺に納めて、年間に飲用する茶を江戸に運ぶ年中行事であった。この行事が制度化されたのは寛永9年(1632)といわれ、江戸・宇治間往復共に東海道を利用することが多かったが、万治3年(1660)頃から元禄3年(1690)頃までの約30年間、宇治からの復路は中山道を経て、下諏訪から甲州道中に入り、谷村の勝山城の風穴へ茶壺を格納した。これは毎年5月中か6月初めごろであって、暑い盛りに富士山の冷気を受けた茶壺は、涼風の立つ10月上旬に受取りの役人によって江戸城に入った。本史料から、この茶壺道中が権威を笠に着た役人の横暴な振る舞いや、その接待に落度がないようにと、茶壺道中が近づくと甲府の宿々の町役人や住民の気の遣い方はいかがなものだったかが手にとるように窺え、甲州の民衆にとっては迷惑のなにものでもなかったことであろう。
キーワード 柳町,甲府,茶,運送,甲州道中,交通,茶壷,元禄2年,御茶壷道中,御賄役人,江戸幕府行事
資料番号 0400192423
甲州文庫区分 古文書
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