カテゴリ
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/甲州文庫
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請求記号
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甲090-ニシ-71
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書名
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山梨県甲府勧業場之図
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ヤマナシケンコウフカンギヨウジヨウノズ
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著者名
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出版者
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山中市兵衛/ヤマナカイチベエ
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形態
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形態1:錦絵 形態2:原 大きさ:35 119 枚数:1マイ
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注記
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解説: 山梨勧業製糸場は、明治7年(1874)10月、山梨県が甲府錦町に設立した県営の機械製糸工場である。洋風煉瓦造りの近代的な工場で、県令藤村紫朗の進める殖産興業の象徴ともいうべきものであった。これにより、甲州生糸の品質は向上し、生産額も増加した。
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内容紹介
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詳細解説: 山梨の殖産興業を進めていた県令藤村紫朗と県参事富岡敬明は、県内製糸の改善発達のため、甲府錦町に模範製糸工場を新設した。これが、山梨勧業製糸場である。東西35間(63メートル)、南北5間(9メートル)の洋風煉瓦造りの建物で、水力を動力とした作業場に、各種の付属施設を備えた近代的な工場であった。 ここに導入された機械を考案したのは、甲府山田町の生糸商人名取雅樹である。当時製糸機械には、シャンポン式とケンネル式の二種類があった。名取雅樹は苦労の末、両方の長所を取り入れた優良な機械を完成し、甲州生糸の評判を高めたのである。この機械による製糸は時の皇后陛下もご覧になり、名取雅樹は非常に感激したという。 また、名取雅樹は山梨勧業製糸場の建設に力を尽くし、完成した工場の規模の大きさと、発明した製糸機械の精巧さに多くの人が驚嘆した。この工場で生産された生糸は品質が非常に高く、甲州生糸の評判は一層高まった。輸出の際にも、他の生糸よりも高価で取引された。これ以来県内に、民間の機械製糸場が相次いで建設され、生糸の生産額の増大に繋がった。 その壮大な工場を描いたこの錦絵は、当時飛ぶように売れたと伝えられている。
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キーワード
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名取雅樹,錦絵,勧業場,甲府勧業製糸場,製糸,藤村紫朗
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資料番号
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0400214508
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甲州文庫区分
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軸物・錦絵
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